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業務での実績

就業先の業務環境で開発・運用しているツールと、日々の業務で続けている AI 活用の仕組みです。情報セキュリティ規定に則り、課題と解決方針のみ記載しています。

In-house

業務内製ツール(Google Apps Script)

就業先の業務環境で開発・運用しているものです。情報セキュリティ規定に則り、ここでは課題と解決方針のみ記載しています。

転記作業の支援ツール

課題
問い合わせ対応のたびに、データベースの内容を見ながらスプレッドシートに打ち直したり、CRMに利用者の情報を履歴として残したりしていました。名前・社員番号・電話番号といった項目を一つずつコピーして、それぞれの欄に貼り付ける必要がありました
解決
データベースの 1 行をまるごとコピーしてツールに貼り付けると、必要な項目を自動で取り出して、所定の欄に振り分けるようにしました
成果
手作業では 1 件あたり 30 秒から 1 分ほどかかっていたものが、5 秒で終わるようになりました。項目を取り違える転記ミスもなくなりました

対応履歴作成・テンプレート自動生成ツール

課題
対応履歴の書き方が人によって違い、聞くべきことの抜け漏れも起きていました
解決
問い合わせの種類を選ぶと、その場合に確認すべき項目が並んだ雛形が自動で出るようにしました
成果
何を書けばいいかが画面に出るので、慣れている人とそうでない人の差が小さくなりました。決まった見出しが頭に付くので、後から探すのも集計するのも楽になりました

カレンダー連携型 日程調整支援ツール

課題
折り返しの電話をいつかけるか決めるために、複数いるオペレーターのカレンダーを一つずつ見て空き時間を探していました。受信を確認する担当と、日程を調整する担当を分けて回していました
解決
オペレーター全員のカレンダーを参照して空いている時間を一覧で表示し、そこから 1 クリックで予定をカレンダーに登録できるようにしました
成果
受信から回答までが 5 分程度で終わるようになりました。以前は日程を調整して、決まった時間にオペレーターが折り返す形で、1 件あたり最低でも 20〜30 分かかっていました。受信したメールを確認する担当と日程調整をする担当を分けて置いていましたが、このツールによってその担当のポジションは不要となりました。多い日で 30 件ほど来る問い合わせを、オペレーター 1 人で対応できるようになりました

AI Assistants

業務用に作った AI アシスタント(Gemini の Gem)

Gemini には、目的ごとに指示文をあらかじめ用意しておける「Gem」という仕組みがあります。現場でよく発生する作業に合わせて指示文を組み、その場で使えるアシスタントとして配ったものです。こちらも就業先の業務環境で作成・運用しているため、課題と解決方針のみ記載しています。

書き起こしから対応履歴を作るアシスタント

課題
通話が終わったあとの履歴入力に時間がかかっていました。書き方も人によってばらつきがあり、あとから探しにくい状態でした
解決
音声の書き起こしを貼り付けるだけで、そのまま登録できる「要約」と「読みやすく整えた全文」が出てくる指示文を組みました。「えー」「あの」のような言い淀みを消し、オペレーターとお客様の発言を分けて整えます。社員番号の形(数字だけか、アルファベットで始まるか)で自社の社員かグループ会社の社員かを見分け、取り出す項目を切り替えます
成果
入力時間が減り、書き方も揃いました。貼り付けたときに改行が崩れたり余計な装飾が入ったりしないよう、飾りを使わない形で出力させています

応対品質の評価アシスタント

課題
応対の品質チェックを担当者が行う場合、一件ずつ内容を確認する必要があり、時間がかかります。採点する人によって評価がぶれると、結果への納得感も損なわれます
解決
14項目の評価基準を指示文に組み込み、応対履歴を読ませると100点満点で採点されるようにしました。「保留が発生しなかった場合は減点しない」といった実務上の例外も条件として入れてあります。あわせて、AI が事実にないことを書かないよう、自分で確かめてから答える手順も指示に含めました
成果
採点の基準が一定になり、確認にかかる時間も短くできます。点数だけでなく「次回から使える具体的な言い回し」まで出すようにしたので、評価だけの道具ではなく育成にも使えます。結果はタブ区切りで出るため、スプレッドシートに1回貼るだけで所定の位置に収まり、集計用の計算式も一緒に出てきます

チャットの記録をナレッジにするアシスタント

課題
Google チャットでやり取りされた対応方法やトラブルの知見が、そのまま流れて消えていました。あとで使える形にまとめ直すには手作業が必要でした
解決
チャットのやり取りを貼り付けると、「対象となる条件」「起きたこと」「対応の手順」に分けた文書の形で出てくるようにしました。@メンションは氏名に置き換えます。あとで NotebookLM に読み込ませて検索する前提なので、AI が迷わず拾える素直な構成にしてあります
成果
「出力しました」のような前置きを書かせず、最初から最後までひと続きで出るようにしたので、コピーを1回押すだけで終わります。発信者と日付を自動で拾って末尾に残すため、いつの情報かが分かります

Knowledge

ナレッジの蓄積と、AI に読ませる仕組み

何かを作る話とは別に、日々の業務のなかで続けている進め方です。NotebookLM は就業先の業務で、Obsidian は個人で使っています。

NotebookLM に社内ナレッジを読ませて問い合わせに答える

課題
ヘルプデスクの窓口が電話番号 1 つしかないため、自分が担当している Google Workspace 以外の問い合わせも入ってきます。そのたびに担当部署へ確認していると時間がかかります
やり方
自分で用意した指示文でナレッジのドキュメントを作り、それを NotebookLM に読み込ませて、参照しながら回答してもらいます。自分の担当分だけでなく、関連する部署のドキュメントもまとめて読み込ませてあります。ドキュメントはすべて Google ドライブに置いてあるので、中身が更新されても、そのまま最新の内容が参照できます
効果
担当外の問い合わせが来ても、ほとんど一人で正確に回答できるようになりました。読み込ませるナレッジさえ整っていれば、入ったばかりの人でも一人で対応できる状態になると思います。日々の業務では、ここに挙げたなかでこれが一番効いています

Obsidian に経緯と記録を残して、AI に読ませる

やり方
個人では Obsidian に、これまでの経緯・判断の理由・日々の作業記録を残しています。AI に読ませる前提で、「何者か」「どう書くか」「何を大事にするか」といった前提を決まった場所に置いて、案件ごとの記録は日付を付けて積み上げています。AI が別の AI へ申し送りを書き足していくノートも用意してあります(現在 99 件)
利点
使う AI が変わっても、同じ説明を何度もしなくて済みます。その場かぎりの指示文とは別のもので、AI に渡す設計図に近いものです。前提が揃っているぶん、頼んだ仕事の精度が上がります
業務への応用
会社の環境で Obsidian が使えるとは限りませんが、同じ考え方は Google Workspace ならドキュメント、Microsoft なら OneNote でも組めます。機能では劣るとしても、経緯と記録が残っていれば、担当が別の業務に移るときや辞めるときに、改めて引き継ぎのために説明する手間をかなり減らせると考えています

Planned

職場で API キーが使えるようになったら作りたいもの

個人で作っているものでは API キーを使っていますが、職場では外部サービスの API キーを使う許可が下りていません。使えるようになれば、こういう形で業務を効率化したいと考えているものです。

問い合わせメールの返信下書きを自動で作る

課題
問い合わせのメールを読み、社内のドキュメントで回答を確認し、決まった雛形に沿って返信文を書きます。この流れを毎回手作業でやっています
作りたいもの
メールが届いた時点で、社内にまとめてあるナレッジのドキュメントを参照して、雛形に沿いながら内容に合わせた返信文の下書きまで自動で作る仕組みです。送信は人が中身を確認してから押す形にします

チャットに流れる情報を自動でナレッジにする

課題
日々のチャットには、数値や周知事項など、あとで必要になる情報が流れています。いまは手作業でドキュメントに書き起こしているため追いつかず、そのまま流れて消えてしまいます
作りたいもの
チャットの内容を API 経由で受け取り、スプレッドシートやドキュメントへ自動でまとめる仕組みです。進捗の管理とナレッジの蓄積を、同じ流れの中でできる形にしたいと考えています